基本機能
PT-DR (Dispersion Releaser)はナノ・マイクロ製剤の為の分散放出試験器です。DR分散放出試験器はナノ製剤やミクロ製剤からの薬物放出を分析する為のドナーコンバートメントとして機能するサンプルホルダーで構成されます(Wacker and Janas 2014)。このハウジングの周囲には透析膜が配備されています。ドナーチャンバーはUSP Apparatus 2のパドル撹拌機によって攪拌されます。
攪拌シャフトに直接取り付け
DR放出試験器は、攪拌シャフトに直結する特殊なカップリングで溶出試験器に取り付けます。カップリングに引っ掛け取り付けられたDR放出試験器は、準備および洗浄目的の為に用意に取り外すことができます。カップリング接続により、DR放出試験器の撹拌機への攪拌運動が直接伝達されます。基本的にDR放出試験器は、ドナーとアクセプターコンバートメントで構成されます。ドナーコンバートメントは、試験すべき物質を円筒形膜フィルターで内包しています。ドナーとアクセプターコンパートメント間を隔離する円筒形膜フィルターは2本のOリングで固定されます。
利点
- ドナーコンパートメント内の追加されたパドルの攪拌運動による再現性のある放出
- ドナーとアクセプターコンバートメント内の混合で最適均質な懸濁液が得られる
- 透析プロセスの処理能力の向上
- 取り付けおよび取り外しが用意
特徴
- ナノサイズやマイクロサイズ薬剤単体による薬物放出を試験するための有効な手段
- 再現性のある結果をもたらす活性物質の均一で一定かつ確実な放出を提供
- 26 ~ 32 mm幅のチューブ膜を使用可能
- 溶出試験器の撹拌機で駆動