基本機能
PTZ AUTO EZシリーズは、終点検知式の錠剤崩壊試験器で1連式、2連式、3連式、4連式があります。装置は、錠剤およびその他の固形剤形の個々の崩壊時間を自動的に検出することができます。また、ここの自動崩壊試験バスケットは独立して操作することができます。終点検知を搭載していないモデルもご用意しております。本装置はUSP<701/2040>、EP<2.9.1/2.9.1.2>、JPおよびその他薬局方に完全準拠しております。
操作手順
PTZ-Sの場合
キーボードを用いて、各ステーションのテスト時間を入力します。設定した時間が経過する、もしくはオペレータが、錠剤が崩壊しきったのを確認しテストを終了させるまで、装置が稼働します。
PTZ AUTO PTZ AUTO EZの場合
キーボードを用いて、各ドラムにおける目標崩壊時間や、恒温水槽の温度などのテスト情報を入力します。装置には最大16種類のテスト方法を保存することが出来ます。テストの開始後にはテスト情報が、終了後にはテストの合計時間が表示されます。結果のレポートは、PCLプリンターで印刷することが出来ます。
各テストステーションにはPT-MKT電子崩壊テストバスケットが付属しております。各バスケットは、6つのガラス製の試験管とシーブで構成されており、試験管内に錠剤を投入することが出来ます。また、錠剤の直径が30 mmより大きい場合、PT-MKT33バスケットを使用することが出来ます。このバスケットは、3つのガラス製の試験官とシーブで構成されております。
崩壊試験では錠剤の上に、裏面にステンレスリングが装着されたディスクを乗せてテストを行います。錠剤が完全に崩壊すると、リングがバスケット底部のシーブに接触し、通電を感知することでテストが終了します。本装置は幅広い範囲の錠剤の形状に対応しており、バスケットの設計はUSP、EP薬局方に完全準拠しております。
徐放性製剤のテスト
テスト終了後、各バスケットが完全に持ち上げられます。この機能を利用することで、徐放性製剤をテストすることが出来ます。
MKTバスケット (PTZ AUTO EZのみ)
PT-MKTおよびPT-MKT33は温度センサーを内蔵しており、テスト中の試験官内の温度を測定することが出来ます。錠剤が崩壊しきると同時に試験は終了し、崩壊時間が記録されます。結果レポートには、各ステーションの崩壊時間の最小値と最大値、および各サンプルの平均値と標準偏差が記載されます。
また、レポートには実際の試験液の温度も記載されます。これらの値は外部デバイスを使用せずに測定され、PCLプリンターを用いて印刷することが出来ます。
加熱システムと機械的特徴
本装置の加熱システムは、循環ポンプとヒーターを用いて構成されており、外部の水を予熱することで恒温水槽の温度を基準値に保つことが出来ます。液相の温度は常にプローブによって測定され、ディスプレイに表示されます。過熱防止システムには、ポンプの流量をモニタリングする圧力計、電子障害が発生した際に電源を切り離すサーモスイッチとサーモヒューズが内蔵されております。
PTZ 32 ソフトウェア
本装置には、RS-232ポートが内蔵されております。PCと接続し、PTZ32ソフトウェアからテスト方法、結果ファイル、バッチ比較、グラフィック情報を共有することが出来ます。
クリーニングおよびメンテナンス
クリーニングのために、プレキシガラス内の恒温水槽は簡単に排出することが出来ます。クイックチューブカップリングは、チューブを加熱システムに接続します。崩壊試験中のバスケットは、USP/EPで指定されている1分間に30ストロークで稼働するように自動的に調整されます。